心電図⑥-左脚ブロックと左脚前後枝ブロック

前回は右脚ブロックの絵を描いてみました。

今回は左脚ブロックのお話。
エイミーは学生の頃は左脚ブロックと、左脚前枝ブロック、左脚後枝ブロックが全然意味する心電図が違うって、あんまり意識したことはなかったんですよねー(^_^;

でもこの辺りは混同しないようにきちんと整理しておく必要があります。

左脚前枝ブロック

まずこれが左脚前枝ブロック

左脚前枝ブロック

左脚前枝からの伝導がないので、後枝からの伝導が遅れて伝わります。
これが主に伝導軸の偏位として現れるので、心電図に現れる一番の所見は左軸偏位です。
他にも四肢誘導で通常の軸方向と逆向き電位(ⅠやaVLのq波、ⅡやaVFのr波)が計測されることもあるけれど色々だったりする気もします。

左脚後枝ブロック

そんでこっちが左脚後枝ブロック

左脚後枝ブロック

今度は逆に前枝からの伝導が遅れて伝わるので右軸偏位です。
四肢誘導では前枝ブロックと逆パターンが典型的なイメージです。

どっちにしても前枝ブロック、後枝ブロックの場合はすぐお隣さんからすぐに伝導が伝わってくるので、多少の遅れはあるけれど伝導遅延は比較的軽いことが多いです。

左脚ブロック

そんで、最後これが左脚ブロック。

左脚ブロック

左脚ブロックはさ、左脚の本幹の伝導が断たれてる場合と、前枝と後枝がそれぞれ断たれてる場合の2パターンあるけれど、これがどっちかを心電図で区別することは出来ないと思われます。

ただ前枝ブロックや後枝ブロックと違うのは、伝導は右脚を通して伝わるしかないので、ぐるーーーんと回って伝わってくるようなもんです。
だから伝導もだいぶ遅れるのでQRSが延長したり、分裂したりするわけです。
イメージ通り左脚ブロックで左軸偏位を起こすことも多いです。

ちなみにCRT-Dではない、普通のペースメーカーでは右房・右室にリードが入ってペーシングするので、興奮の伝わり方は右室→左室へと伝わる、左脚ブロックのような動きですね。

左脚ブロックは右室が動いてから左室が動くというとても効率の悪い動き方です。
両方同時に両側からぐぐっと収縮するからこそ、力が入って心収縮が出せるのだけど、バラバラにそれぞれが興奮するものだから、片側の収縮にもう片側は押し返せず、心収縮も思うようにいかないイメージが伝わりますでしょうか。

あとは豆知識だけど、左脚ブロックの心電図でV6にQ波を見つけたら、これはMIを示唆してます。そんな心電図診たらすぐに循環器コールします。

参考書籍:心電図の読み方パーフェクトマニュアル(Amazon 楽天)

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