ステロイド内服でどのくらい易感染性になるのか?

ステロイドの豆知識シリーズ第2弾ですね!

前回もちらっと書きましたが、エイミーはこの辺りは専門家じゃないので、へーそうなんだーくらいに読んでてくださいねヾ(;´▽`A“

研修医の頃よく疑問に思ってました。みんなよくプロブレムリストに

#ステロイドユーザー

とか書いてるんですよね。うんうん、確かにね、ステロイドって副作用は多いし、ステロイド内服患者が感染症とかで入院してきたらどのくらいの内服量・期間かはやっぱり気になるポイントです。

というのはステロイドユーザーの場合急性期のストレスで相対的副腎不全のリスクもありますし、「易感染性」という有名な副作用がありますから、たかが肺炎と思っても重症化するリスクは高いです。ステロイド長期内服患者の場合は原疾患自体が自己免疫疾患などこれまたリスクのある疾患である場合もありますし、こうした慢性疾患の場合には急性疾患を合併した時に階段状に原疾患の悪化が起こる場合もあります。

ただなんとなく、研修医のアセスメントを見ていると、どうもこの中での「易感染性」の部分をやや誇大に捉えている印象があります。「ステロイド内服患者なんだから、感冒症状でも採血とか画像検査とか全部検査します!」みたいなノリ。間違ってない気はするんですけど、実際5mg/dayのプレドニン内服でそんなに緑膿菌肺炎とか、恐ろしいパターンはあんまり見たことがないように思います。どちらかと言えばステロイド内服患者は相対的副腎不全とか、原疾患への影響の方が重視すべきだと思ってたんですけど、研修医の診療ではそれが抜けてるように思います。検査したらオッケー!じゃなくて、それより早くステロイド入れてあげたら!?っていう感じです。

それはさておき、実際どのくらいの量のステロイドを飲んでいたら日和見感染とか罹患確立があがるのか?

この疑問に答えてくれたのも、以前紹介した「膠原病診療ノート」という良書でした!

ステロイドはどのくらいから易感染性の副作用が目立つのか?

steroid-infection2
引用:日本医事新報1987, 3322:3

steroid-infection1
引用:Arthritis Rheum 1977, 21:37

どれも古い文献ですが、こんな図になってるとわかりやすいのではないでしょうか?

こういった結果や他の記載を見ていると、ステロイドは20mg/day以上の内服で重症感染症の発症率が有意に高くなるとの線引きをしている内容がいくつか見られました。

とは言っても、その瞬間の投与量もそうですが、これまで投与期間、総投与量も重要みたいです。(細かいことは昔調べた気がするけどちょっと探せなかった)

あ、でもこれはあくまで易感染性がどの程度起こりうるかの話ですからね。例えばプレドニン5mg/day内服している患者さんが肺炎で入院したら、ステロイドカバーは必要になるでしょうし。

この辺はネットであんまり無責任なこと書くわけにもいかないので、このくらいで終わりにします。今日も読んでくれてありがとうございました!

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